「手首でまったく違う・パワーポイント」
まず大原則として「手首に負担をかけないこと」
手首に負担がかかっていると、持ち上げている重量の一部がそこにかかっているということであり、その先にある胸や肩、上腕の筋肉への負荷が減っているということになる。
つまり、10kgのものを持ち上げていても、9kgか8kgしかターゲットとする筋肉には伝わっていないのだ。重いものを持ち上げているようで、効いていない、というよくないトレーニングになってしまう。
具体的に説明しよう。
胸ではダンベルプレスやベンチプレス、チェストプレスマシン、肩ではダンベルショルダープレス(&マシン)の場合、ダンベル(またはバー)を手首よりに乗せること!
押さえてみれば分かるが、手のひらの生命線というのが伸びているあたり、手首の中心が手のひらの手首よりにある。では、そこで腕立て伏せの体勢を取ってみて下さい。腕を伸ばして。
そのとき手のひらのどこに一番体重を乗せているか?そう、その手首よりの部分が手首の真上で真ん中。
お相撲さんがショウテイを打つとき(手のひらで相手を押す動作)にポイントとするところだ。
なぜここで押すのか?手首が捻挫するとこなく、最も強くパワーを出して押すことが出来るからだ。
ここにダンベルを乗っけると胸の運動の場合、ショウテイを打つのと逆でダンベルの重量がダイレクトに胸に伝わってくるのだ!手首で分散されることなくダイレクトに伝わるのだ。
これは肩でも一緒。ここに乗せるとダイレクトに肩の三角筋に効く。
ボクサーがパンチを打つように手首を起こして上に押すと、ものすごいダイレクトに肩に効く。
もちろん前ほど重いものは持ち上がりません。しかし結果的には筋肉に効いているので筋力はアップするし、筋肉の形も変わる。代謝の上がる筋肉を作ることが出来る。
これは他の運動でも応用できる。
上腕二頭筋のアームカールでも常にダンベルまたはバーを手首よりに寄せて、かつ降ろしたときに手首を反らせないようにすれば、重量は分散せず二頭筋に来る!
上腕三頭筋ではケーブルのプレスダウンやフレンチプレスを行う場合に手首を反らせることなく、肘が曲がっているときには逆に猫招きのように手首を屈曲させ、肘が伸びる際には手首のウラ(手の甲側)は真平らにする。常に例のポイントでバーを押す。確実に三頭筋に来ます。
僕のPTを受けていない方は明日からこれをやって見て下さい。
これ正直ものすごい僕のトレーニングのコアな部分、秘密です。この手首のことについてあまり人は言わないので、この法則をユウジの手首法則かこの手首のポイントをユウジポイントと呼ぼう!
普通にパワーポイントにしようか・・。でもPCソフトっぽいなあ。


「背中の場合」
ベントオーバーロウとナロウグリップのラットプルダウン(ハイプーリー)。
背中は背骨から腕の付け根まで筋肉が伸びている。広がっている。いろいろ筋肉はあるけれどこれが基本。これをまずイメージする。
背骨側の起点と腕付け根側の起点を結ぶのが背中のトレーニングでしなければいけないこと。
腕で掴んでいるバーやウエイトを引くことが目的ではない。走やった場合腕ばかり使ってしまい、背中への感覚が薄れ、刺激は少なくなる。背骨に向かって肩甲骨と肩を引き寄せることを先に行い、その後で腕を引き始める。上半身が前後してしまうことなく固定すること。ベントオーバーロウでは鼻が上下しないようにそこを見ること。
さらに上級ではハイプーリーでは上に上げたとき(腕を伸ばしたとき)に肘を伸ばさずにわずかに曲げたままにし、広背筋(&大円筋)を緊張させた状態を保つ。そのままでワンカウント置いてから再び背中から引き始める。
こうやって背中の緊張をキープしたまま、刺激を強くしていく。